日本の罪は重い! 海洋プラスチック問題
今日は海洋プラスチック問題について調べていたら、
(私はSDGsなどの環境問題の仕事をしています)
海洋プラスチック問題に対する日本の罪がとても重いものである、
ということを知ったのでメモとして残しておこうと思います。
1,海洋プラスチック問題の何が問題なのか?
私たちが普段使っているプラスチック製品。原油から簡単に製造できるプラスチックは普段の生活でもよく使われています。
とても便利なプラスチックですが今さまざまな影響を及ぼしています。
なぜ海にプラスチックが流れるの?
外を歩いていても、ビニール袋やプラカップなど、ポイ捨てされたものをよく見かけませんか?
そのようなプラスチックゴミは、いつの間にか河に流され、そして最終的には海に行き着くのです。分解されないプラスチックはや鯨などが誤って食べて死んでしまったり、漁で利用されるプラスチック製の網は、魚や海亀などへ絡まり、命を奪うのです。
合成タイヤにもプラスチックは含まれているのでタイヤの摩耗により道中で発生したプラスチックは地下水などを通り、いずれ海にたどりつきます。
雨に流されて川に入り、海に流れ着いたプラスチックは、波や紫外線などにより細かく砕かれて砂のようになった「※マイクロプラスチック」になり、海底へと沈みます。
※マイクロプラスチック・・・大きさが5ミリ以下のとても小さなプラスチックのこと。
自然分解されないプラスチックは半永久的に残る
木の葉や食べ物、紙などはゴミとなっても微生物のエサになり自然分解されますが、
プラスチックゴミはどんなに細かく砂のようになっても、自然分解されずに数百年以上自然界に残ります。
なのでポイ捨てなどは絶対にやめることはもちろん、プラスチック製品を購入し、行動することはとても大事です。
動物や人へ及ぼす影響
海へ流れ出た微細なマイクロプラスチックは小さな魚がエサと間違えて食べることもあるでしょう。そしてさらに大きな魚が食べて、さらにそれを人間が食べて人体に入る可能性もあるのです。
人や動物の体に入ったマイクロプラスチックが、具体的にどのような影響を及ぼすのか、詳しいことはまだわかっていません。しかし元々自然界に存在しなかったマイクロプラスチックが体内に取り込まれたら、良い影響はないでしょう。
2,日本はプラスチック生産国第3位
このような影響を及ぼすプラスチックを、日本は大量に生産しており、アジア諸国に輸出しており、生産国はなんと第3位。
日本が輸出したプラスチックは輸出先の国の海のプラスチックゴミとなっているのです。
その責任は重く、この問題に主体的に取り組む必要があると言えます。
▼陸上から海洋に流出したプラスチックゴミ発生量ランキング
1、中国 353万 t/年
2、インドネシア 129万 t/年
3、フィリピン 75万 t/年
4、ベトナム 73万 t/年
5、スリランカ 64万 t/年
3,日本の一人当たりのプラスチックごみ発生量は世界第2位
日々生活をしていて、料理を作ればプラスチックトレーがゴミとして出ますし、コンビニに行ってランチを買って食べれば、多くの場合その容器はプラスチックです。
そう、日本は一人当たりのプラスチック消費量が多く、なんと世界第2位(※2)なのです。
プラスチックのリサイクルも進んでおらず、その9割は燃やされている現状です。
このような状況で私たちができることは何かあるでしょうか?
住んでいる地球をきれいに保つには、何ができるでしょうか?
プラごみが出るような商品をできるだけ買わない、ビニールのレジ袋は使わない、など個人でプラごみを出さない努力はできるはず、と思うのです。
※2 UNEP(2018)https://www.unep.org/ietc/ja/resources/chubanwu/2018niandu-niancibaogaoshu