リアルに見えてきた未来・・・気候変動が戦争を引き起こす
こんにちは。ロシアのウクライナに軍事侵攻・・・まるで悪夢を見ているようです。
こんなに簡単に世界の平和ってとつぜん崩れるものなんだということ、
唖然として感じています。
ロシアとウクライナの軍事侵攻が収まったとしても、今後こういう戦争が勃発する可能性はたくなるんじゃないかな?と思っています。
なぜなら・・・C O2濃度が増えることによって世界の気候が大きく変わろうとしているからです。
気候変動で戦争が起こる、というと想像がつかない方も多いかもしれませんが、
かなりの確率で起こると私は今感じています。
スタンフォード大学の研究で、
「気候変動の悪化は、将来的に国内での激しい紛争のリスクを高める」という研究が科学雑誌「ネイチャー」で発表されました。
■スタンドフォード大学の研究結果「4℃の温暖化で紛争のリスク26%上昇」
4℃の温暖化(社会が熱を奪うガスの排出を大幅に削減しない場合に想定されるシナリオ)では、気候が紛争に与える影響は5倍以上になり、紛争のリスクが大幅に増加する可能性は26%に跳ね上がると考えられる、と発表されています。
パリ協定で目標とされている産業革命以前の水準から2℃上昇するシナリオ(比較的脱炭素化が進んだ場合のシナリオ)でも、気候が紛争に与える影響は2倍以上となり、13%の確率で上昇します。
「気候変動への影響を知っておくことは、今までの社会的コストを理解するだけでなく、援助や協力を含む案件の優先順位を決めるためにも重要です」と、スタンフォード環境評価施設のディレクターのキャサリン・マッハは述べています。
気候変動に起因する異常気象や関連する災害は、経済にダメージを与え、農業や家畜の生産量を低下させ、社会集団間の不平等を激化させます。これらの要因が他の紛争要因と組み合わさると、暴力のリスクが高まる可能性があります。
「環境または気候の変化が紛争の説明に重要であるかどうかを知ることは、将来の紛争の可能性を減らすために何ができるか、また、将来の気候変動をどれだけ積極的に緩和すべきかについて十分な情報を得た上で意思決定する方法に影響を与えます」と、地球システム科学助教授でこの研究の共著者であるマーシャル・バーク氏は述べています。
■水が足りない! 気候変動で起こる食糧不足
日本にいると現実的な想像がつかないかもしれませんが、気候変動による水不足はすでに起きています。食料生産には、必ず大量の水が必要です。
しかし、今後50年間でさらに20~30億人が増える見込みです。
今現在も、世界の8億5000万人の栄養不足の人々の70%以上が農村地域に住んでおり、日々農業に使う水や、自分達の飲み水を入手するのにも苦労しています。
蛇口をひねると水が出てくる日本では想像つかないかもしれません。
例えば、オーストラリアでは、今深刻な水不足となっています。
もともと乾燥地帯や砂漠が多い国ではあるのですが、
あのオーストラリアのひどい火災も、実は地球の気候変動によるものだと、
知っている人はどのくらいいるでしょうか?
オーストラリアでの農業は、長引く干ばつで小麦生産が減少しています。
羊毛の生産も有名ですが、羊が食べる牧草を育てるのにも、もちろん水が必要なのです。
オーストラリアでこのまま水が減ると、小麦の生産量がへり、羊毛の生産量も減り、
海外への輸出量も減るので、全世界的に食料不足や物資が不足していきます。
飲み水としてだけでなく、食料や物資を生産するためにも、水はとても重要なのです。
水や食料をめぐって、戦争が起こることがないことを祈るばかりです。
▼ニュース
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50749420Y9A001C1FF1000/