牛のゲップから発生するメタンが超絶地球環境に悪い。農業存続と最新のテクノロジーを使った対策2つ
牛のげっぷに含まれるメタンがCO2以上に温室効果があることはご存知でしょうか?
メタンガスの温室効果はなんと、CO2の25倍もあるのです。
しかも・・・ご存知でしたでしょうか。
19世紀後半以降1.1度の地球の平均気温上昇のうち、0.5度は
メタン濃度が上昇した影響なのだとか。
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メタンは温暖化に関係しているの?
メタンの温室効果は、温暖化の原因としてよく知られている二酸化炭素(にさんかたんそ)の25倍以上にもなります。物質の温室効果を表す指標に「温暖化係数」(Global Warming Potential:GWP)があります。これは、その物質が地球を温暖化させる能力を二酸化炭素と比べた数字で、メタンがのGWPは25(100年間での影響を計算した場合)。つまり、メタンを1t排出すると、二酸化炭素を25t排出したのと同じくらいの影響があります。
出典 キッズネットhttps://kids.gakken.co.jp/kagaku/eco110/ecology0042/
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個人的には乳製品が大、大、大好きなんです。
チーズとか生クリームとか牛乳とか。
我が家の子供たちも乳製品がなくなったら、はっきり言って生きていけないですね><
最新の技術を使ってメタンガスを減らすため、農林水産省や畜産業者がおこなっている対策について記載していきます。
牛のメタンガスを減らす対策①細菌や餌で減らす
牛や山羊のようなはんすう動物は、草を食べ、食べた物を胃から口へ何度かもどして、ゆっくりと消化していきます。牛は4つの胃を持っているのですが、そのとき、1つ目の胃の中にいる微生物のはたらきでメタンが発生するのです。
そして、最近の研究では、このメタン産生を抑える効果がある新規の細菌種が見つかったということです。
また、牛が食べるエサも、メタンを減らす効果があるものがあります。
北海道大学などは、カシューナッツの殻(から)から取れるエキスをエサに混ぜてウシに食べさせると、胃でつくられるメタンの量が少なくなる研究結果が発表されています※1
※1 カシューナッツ殻液の給与は泌乳牛のメタン産生量を低減させる
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/144910.html
出典
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/144910.html
牛のメタンガスを減らす対策② 低メタン牛の育種
br />牛中にも「低メタン産生牛」、つまり、生まれつきメタン産生量の少ないウシがいるとのこと。
そういった個体を選び(育種選抜)その子孫を増やしていけば、将来においてウシ消化管からのメタン産生量を減らせる可能性は高くなるのだとか。
5~10年程度で10%近い排出削減も期待されています。